キックボクシングを4年ぶりくらいに再開しました。といっても、ビギナーに毛が生えたようなものなので改めて、「型」から再開です。

キックボクシングの「型」とは他のスポーツも同じだと思いますが、構えから始まり、ジャブ&ストレート、ワンツー、ミドルキック、フック、受け身…等などをやっていきます。昨日のビギナークラスのメニューは鏡に向かって練習してから、2人1組ペアで「型」の練習、最後にジャブ&ストレートとミドル、受け身のみ使っていいかたちで簡単な試合形式の練習をします。

※はい、ビギナーです。ほんとに

言わずもがなですが以下の順で難易度が上がっていきます

鏡の前で1人で型の練習→
2人一組で攻撃側が防御側のミットに決まった型を打つ練習→
2人一組で決まった型と受け身を相互に打つ練習→
2人一組で特定の型を決めて自由に打つ練習

そう、徐々にこの特定の「型」を増やしていくと、難易度が上がっていきます。

ビギナーがいきなり、特定の「型」を増やしそうとしたり、特定の「型」をたくさん持っている人と勝負すると文字通り”痛い目”を見ます。以前に近くのコナミ(たまたま訪れたので他流試合ってやつですね)で「型」の多い人と2人一組でやったら本当にボコボコにされました。

一方で、「型」を地道に覚えていくと、ふとしたときにいっきに応用が効くようになります。スポーツに真剣に取り組んだ人は誰もが感じたことがあるステップだと思います。

 

これってベンチャーの成長過程や個人の仕事における成長過程と同じだと思っています。

ぼくが新卒で入社した大企業の場合、初年度は新入社員研修に始まり、年度末に論文を書くという一通りの「型」を磨くプロセスがあります。もちろん、課長などマネジメントに上がっていく際にもしっかりステップを踏んで上がっていくので、それなり場数を踏んで「型」を覚えた上でステップを踏んでいきます

一方でスタートアップの起業家、そしてそこに参加する若者(20代で経験もそこそこにスタートアップに挑戦するケース)というのはこうしたステップバイステップの「型」の習得をすっ飛ばしてとにかく始めます。

  • マネジメントしたことないけど人を雇った
  • 戦略とかよくわからんけど、戦略を描いてみた
  • インフラやったことないけど、インフラもデータベースもアプリも全部開発した

とりあえずやってみる。分からないけど突っ走る。これはこれで大事です。

でも、やっぱりいっきに「型」を無視して突っ走ると痛い目も見ます

  • 採用した人がすぐに辞めてしまった
  • 戦略と思ってつくったけど、スタッフからわかりにくいと言われた
  • 後々、追加開発するのがめっちゃ大変な負の遺産をシステム内に作りまくった

 

そして、こうやった方がいいねと学んで次に活かしていきます。ちょうど壁にぶつかりながら、軌道修正しながらやっていく感じです。

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一方で、「型」を知っている人は本当に早いです。特に自分が一度見たことのある世界までどう到達させたらいいか、どこに壁があるのか、それをどう乗り越えたらよいかをわかっているのでそこが何よりもの強みです。

Run to success

最近、シリアルアントレプレナーと呼ばれる人が立ち上げているビジネスの高速な立ち上がりを見ていると本当にすごいなと感じますし、実際に話しを聞きにいく、制度の作り方や人の採用から配置に至るまで見習うべきところ多数で非常に勉強になります。

また、そうした経験、「型」を知っている人を雇ってしまう、或いはそうした人に社外役員や株主として参画しコミットしてもらうというのも非常にいい手なんではないかと思います。

そういう意味では、Finc なんかはめちゃめちゃすごいですね。ベンチャーの成長だけではなくって、日本の経済成長を牽引してきたような人までが参加している。「型」の宝庫なんだと思います。

もちろん前提としては「勢い」とか「ビジョン」とかそうしたむき出しの、荒削りの何かエネルギーのようなものが一番大事だと思います。ただ、そうした何かを実際にものすごいスピードで形にして世の中に生み出していくには、「型」をしっかり取り込んでいくというのが同様にすごく大事だ、と紆余曲折をしながら成長するスタートアップ→ベンチャーという存在の中で5年以上生き延びてきて、強く感じます。