専門家

ベンチャーがある程度急成長すると必ずと言っていいほど、”きしみ”のようなものを経験する

・組織制度の未熟さに対する社員の不満

・オペレーションの非効率化

・口コミだけで増えるユーザー数の限界

 

そうした組織としての成長に伴って出てきた”きしみ”とか”停滞感”のようなものが出てくると必要になるのが経験豊富でその道に精通している専門家という存在である。

うちの場合は創業初期から10数人目くらいまでは専門性どうこうよりも、まずは優秀な若手(だけど経験不足)を採用して、かつ馬力でまわしていくことが求められた。というよりそんな簡単に専門家が採用できるような体力もなければ、会社に対する魅力もそれほどではない。

しかしながら、そうした上記のような問題が発生し始めている時期は逆の言い方をすれば、不思議だがある程度、会社としての知名度も上がっており、また体力もついてきているので優秀×経験豊富な専門家という採用ができるようになってくる。

 

うちの場合には以下のようなスタッフの入社が組織を大きく変えていった。

 

・組織の専門家

人事制度や経理システムなど。組織が成長すると、その成長に合わせてレベルアップしていかなければならないところだがなかなか追いつかないし、少人数のときは不公平感やちょっとした遅れ等は隣に座っている人と話せば解決だったが、そうはいかなくなってくる。従って、過去にそうした”制度”をつくったことがある人が入ってきて整理と制度設計が進むと会社が健康を取り戻していく。

 

・オペレーションの専門家

うちの場合は、主にカスタマーサポートを中心としたそのまわりのシステムを指す。こちらも馬力でまわしているだけでは到底追いつかなくなってくるので仕組み化をやらなければならない。過去の経験というのはすごいもので、一人のスタッフが対応できるお問い合わせ数が上がって、しかもその質もあがっているという具合である。

 

・数値管理の専門家

世に言うKPI管理というやつである。当然それまでもやっていたが、徹底的に因数分解をしてKPI管理をするというノウハウを注入されて数字の伸びが上がった。そして何よりも数字を伸ばすためにやらなければいけないことがスタッフレベルを含めて明確になった。

 

以上、これはうちの場合で、どの会社・組織にも当てはまるというわけではない。

 

ただ、”本で読んだことがある”と”実際に経験したことがある”というのは大きな違いであることをこの1年を通して強く強く感じた。

だいたいどの会社もフェーズ毎に似たような問題が発生するという言葉を彼らからよく聞く。全くその通りで、どう解決したらいいかまるで分からない問題でも、解決策が見えてきて、且つそれをどう進めたらいいかまで分かるとだいぶ楽になるものだ。

そういう意味では、ぼくの場合は0→1から少し経ったところからいっきに成長をかけあがるフェーズを見てきたのはいい経験なんだろうなと思う。なにしろ、そこそこのことでは驚かないようになった。

ただし、専門性とはほど遠いのでご注意ですね。

そのあたりについてはこちらを

「毎年、評価される人が変わる」という、この早い成長スピードに着いていけますか?