学生時代はとにかく旅行にハマった。

普段の学生生活ではできる限りバイトでお金を貯めて
バックパックをしょって、パスポートと格安航空券だけ
握りしめてふらっと飛び出した。

世界40カ国に行ったとか、キレイな写真が撮れたとかもあるけど
学生時代の一人旅は今の自分にとってかけがえのない経験だったと思う

1. 自己と向き合う時間

一人旅は、そう一人きりである。だから「暇」である。
遺跡で感動しても、美術館で感動しても移動中に世界の車窓から外を眺めて一人きりだ。

寂しいこと限りない反面、自然と自分との対話の時間が増える。
結果、自分が本当に何をやりたいかとか自己そのものについて考える
いい機会になる。

大好きな写真家の森山大道も言っている

何かとは、要するに自分自身のことであろうし、旅をするということは、とりもなおさず、自己を見続けようとする意識のプロセスに他ならないと思う

今ではさすが一人で数ヶ月は寂しいし忙しい、ので(笑)、
なかなか一人旅には出ないが、ふと自分と向き合い時間も欲しくなる

2. 問題解決能力がアップする

旅を英語で言うと「Travel」だが、この語源は「Trouble」だと
言われている。それだけ旅行中にはいろいろなことが起こる。

ぼくの中で一番大きな出来事は、初めての長期一人旅のタイで
入院したことだ。10日間40度くらいの熱が下がらなくて辛かった。
そして、この時に初めて英語の必要性を痛感した。
英語が話せないと当時の辛さが伝えられない…

また、異国の地で40度の熱でふらふらしながら病院を探したり
保険会社に電話したりした。

他にもドバイ経由アンマンに行くときなぜか乗り継げなくて、
ベイルート経由で行かされて、しかもロストバゲージしたり…
おかげでたいていのことでは驚かなくなるようになる。

3. 異文化に気軽に触れ合うことができる。

まずもって20代そこそこの自分にとっては外国人とコミュニケーション
すること全てが驚きの連続だった。

スペイン人やイタリア人は会うたびに男女問わずキスから始まるし、
(当時19歳の自分には衝撃的であったのだ。)
中国人にはなぜかユースで夜、日本と中国の政治問題を聞かれるし、
シリアではなぜイラク戦争に日本が加担したかを聞かれる。

その場その場では彼らにとって自分自身が日本人代表である。
当然、真剣20代しゃべり場だ。負けていられない。
つたない英語で一生懸命、自分の考えを説明していた。

4. 日本では絶対接することがない日本人と会える

南米や中東など、極めて日本人が少ない場所に旅行に行くと、
数日間日本語を話していないということも多々あるので、
宿で日本人と出会う夜は一緒に飲みに行ったりすることも多い。

マイナーな国は学生というよりはギャップイヤーを過ごす社会人の方がメジャーだ。
当時学生だったぼくにはいろんな人生があるんだなと、いろいろと考えさせられたものだ。

面白かったのは、ラオスで東南アジアの森林研究をしている人や
夫婦で世界一周をしながら写真を撮っている人、
会社つくったけど軌道に乗り始めたので任せきって自転車で世界一周している人等々

5. 日本の良さを再発見できる

当時はまだ日本の家電メーカーが全盛期だったので、行くところ行くところ
でSONYやPanasonicを褒められた。今はもう減ってきているかもしれないが
それでも、日本の製品やコンテンツが活躍しているのを見ると誇らしくなる。

後は、日本の交通機関のオンタイムぶりやサービスの良さも海外に出て
改めて気付かされる。結構いい国に住んでいるだな、という思いを持てるし
いいところが発見できるので愛着もわく。

もちろんマチュピチュやウユニ塩湖(ボリビア)、ペトラ(ヨルダン)等
遺産のスケールのでかさやエルサレムの複雑な町並みも魅力的である。

言語なんてジェスチャーでもなんとなかなるので、一度ネットやスマホを
置いて旅に出てみてほしいなーと思う。