誤解を恐れずに言うと、前々職のメーカーも前職の戦略コンサルも
非常に良い会社だと思う。いた期間は日本の一般的な勤務年数と比較して
決して長かったわけではないが今は強くそう思う。

そう思えるのに最も大事なこと、それは
辞めた人に好かれる会社であることができるかどうかである。

・前々職のメーカーの場合

前々職のメーカーでは新卒配属としては結構珍しい事業本部の経営企画という仕事だった。
当然、入社3ヶ月間は新卒としてできることなんてなくて、毎朝会社に行って新聞読んで、日経アソシエを読んで、頼まれたら切れた電球を変える係だった。(背が高いので。w)

後は、書庫の整理だろうか。
その後は経営会議の資料づくりや経営計画フォロー会議のサポート、
そして国内工場設備投資の審査担当や次年度の予算組などをやらしてもらえた。

当時、新卒の若造で何も分かっていなかった自分にそうした業務に関わるチャンスを
辛抱強くくれたり、また毎日毎日赤ペンを入れて文章を直してくれた上司の存在があった。

そんな会社を辞めるという話しを上司にしたときの言葉今でも忘れられない

最後の最後まで働け。それが君がこの会社にいた証になるし、みんなもそういうやつだったと思う

という当時の課長の言葉。だから、それこそ最後の最後まで働いた。
3月の最終日は休日出勤もした。直属の先輩もそれに付き合ってくれた。

正直なところ、合理的に考えれば若手にこれ以上投資する必要がない。
ましてや金融危機後で、ほとんどの部署が残業禁止になっている時代だ。

今はそのことに対して心からお礼を言いたいし、
100年以上続く会社の、しかもこの不況でも利益を出し続けている会社の
懐の深さを知った。

その会社の名前は三菱重工業です。

・前職の戦略コンサルの場合

前職の戦略コンサルはそもそもパートナー(普通の会社でいうところの役員クラス)
までいく人を除いては、長くても数年で別の新たなキャリアに移っていく。
だから退社ではなく”卒業”という言葉を使う

そして年に1回は必ず卒業した人向け、つまりアルムナイ向けパーティーを開催する。
戦略コンサルの仕事ははっきり言ってめちゃくちゃしんどい。
9時~5時の5時はAMの世界は当たり前だ。

だからいたことある人は、鉄人を除いて一回はしんどい思いをしている。w
(多分、例外なく。)

去年のアルムナイパーティーでのこと、当時ぼく採用してくれて
今はパートナーになっている二人も来ていた。
二人ともぼくを見つけて、話しかけにきてくれて

ーあんときは大変な思いさせて悪かったな。最近元気にしてる。(上司)
ーあ、元気にやってますよ(ぼく)
ーお、よかった。ところでこれって面白いと思う(上司)

みたいな会話がされた。
つまり、卒業した人はなんだかんだで、その後認め合える関係性が
自然と構築される仕組みになっている。そしてお互いの現職を尊重し合う。

当時の同期や先輩ともこれからも長い付き合いになるんじゃないかなと思うし
なってほしいと思う。
その会社の名前はボストン・コンサルティング・グループです。

だからぼくはそんな
「辞めた人に好かれる会社」をつくりたいと思っている。
だって、人生の一幕を一緒に戦った仲間とその後も良い関係に
なり続けれるってステキじゃないですか。