このメタップス佐藤さんのTweetを見て来年は忙しく走り続ける年になるであろうと思い、この年末年始に今年の振り返り、そしてなぜ今年起業したのか振り返ろうと思いました。

なぜこのタイミングで起業したのか

やりたいことが見付かったから

何度か起業したい、と思ったことはありました。起業したいことを口にしつつも起業に踏み切れていなかったので、「やるやる詐欺」じゃないかなんて友人からも言われました。

3年くらい前に投資家が主催するピッチイベントにも参加し、投資もするよと言っていただきながら、その時点でのビジネスモデルも決めながらも、やはり起業に踏み切れませんでした。

それはやりたいことが見付かっていなかったからです。(サポート頂いた皆様ごめんなさい。)

当時は「オールドエコノミーをネットの力で改革する」みたいなことを軸に起業ネタを考えていました。もともと三菱重工業出身であること、またネット業界の人が興味を持たないユニークネスがあると感じていました。100人以上製造業関係の人に会い、東南アジアの工場をまわり、それでも何か最後の最後にその時点でピンと来るものを見つけられませんでした。

その後、レアジョブの仕事やコーチングを通して、「人」に興味があるのだという、自分の中にある本当の興味というか、人生をかけたいことを改めて再発見することができ、ファインディ(Findy)の起業に至りました。

自分の中にある思いを再発見したに過ぎないので、なぜこれをやりたいのか、どこを目指したいのかは、本当に自然に口から溢れてくる感覚を持っています。

AI求人票採点サービス「Findy(ファインディ)」リリースの想い
本日、AI求人票採点サービス「Findy(ファインディ)」をリリースしました。どんなサービスか「Findy(ファインディ)」とは求人票改善サービスです。具体的には以下のとおりです。求人票を入力すると、AIを使ってリアルタイムに求人票を採点するサービスです。Findy...

 

やりきることができたと感じたから

もう一つがレアジョブをやり切れた、次の世代に引き継ぐ時期だと感じることができたからです。

レアジョブに入社した日から約7年が経ちました。7年間スタートアップで創業経営者でも無いのに経営陣までやるというのは、周りを見渡してもそれほど多くありません。良い時も苦しい時も自分なりに答えを出しながら、進んできた感覚は持っています。

そもそもスタートアップに参画したのは三枝匡さんの戦略系3部作シリーズを読んで、できるだけ早く「死の谷」(経営における苦しい時期)に経営者として接したいと思ったことがきっかけです。だから3年以内に経営層になることを目標においていました。当初の目標は起業家<経営者でした。

実際に3年よりはもう少し時間はかかってしまいましたが、経営陣としてHR改革や上場後の株主転換(三井物産との資本業務提携)などを引っ張る機会に恵まれました。

もちろん、「教育×ビジネス」は7年で解が出るような簡単な世界ではありません。個人でやり切ったからと言って、まだまだできることがあるだろうと、お客様や株主には怒られてしまいそうです。ただ、僕よりもレアジョブをもっと良いサービスにできる仲間を見つけることも仕事として取り組んできたし、これからもサポートしていく予定です。

あとは実際に、”教育”という文脈があってこそ、”人”をテーマに事業を起こすに至ったという意味でもこれからもつながっていきそうです。詳しくは上にも紹介している「AI求人票採点サービス「Findy(ファインディ)」リリースの想い」にも書いています。

 

もう一つのエピソードとしては、一度「起業するからレアジョブを辞める」と当時のレアジョブの監査役に相談した際に問われた「問い」の答えを出そうしていたのもあります。

それは

お前はやり切ったのか?

この一言に集約される問いでした。当時の監査役は山一証券倒産時に執行役員ニューヨーク支社長だった方で、アメリカのオフィスから全ての従業員が新しい職場を見つけるまでニューヨークに止まったという人でした。

彼はすでに倒産した、そこまでやる必要がない会社のしんがりをやり切った人でした。何か合理性の中にはないものをやり切った人の言葉には凄みを感じました。

 

不安がなくなったから

起業したいと思った際に、やはり人並みには不安を感じました。失敗したらどうするのか、その場合の生活はどうなるのか、今の仕事で関わってきた人を裏切ることにはならないか。

いろんな不安を抱える中で当時、相談に行ったのが禅寺の住職です。一時期広尾にある臨済宗の寺に座禅をしに通っていたのですが、その際に起業するのが不安であることを思い切って相談してみました。

その時の住職の回答が

不安を一つ一つ潰しなさい。誰しも不安はありますが、それを潰していった人が不安を乗り越えて新しいことに挑戦できるのです

というものでした。起業するというと一心不乱にそういった不安など微塵も感じずに取り組まないと成功はあり得ないものと思っていたので、すごく新鮮に感じました。そして、その瞬間にあらゆる課題と同じく不安も因数分解して解消できるものだと気付いて逆に不安が不安でなくなりました。

「人」の可能性に賭けたい

先日投稿した『スタートアップの経営者・人事向け「あの時、採用面でやっておけば良かったこと(成長フェーズ別)」』というブログが当初の想定を超えてバズりました。2400弱の”いいね”は人生最高ですねw

スタートアップの経営者・人事向け「あの時、採用面でやっておけば良かったこと(成長フェーズ別)」
「人こそすべて」スタートアップが立ち上がり、急成長する場合に何度も何度も強く感じることです。ビジネスモデルが見えた後は、本当に「人」こそが拠り所であり、先行する企業や追いかけてくる企業よりも優秀な人が猛スピードで取り組むことで初めて「勝ち」が見え...

 

この記事にも書きましたが、人こそが組織あるいは国家レベルの集合体含めてその可能性を左右する存在であるという信念があります。

今や在り来たりの言葉になってしまいましたが、産業の中心としてソフトウェアが台頭し、金融市場が高度に発展した今日、経営の三要素は「ヒト・モノ・カネ」から「ヒト・ヒト・ヒト」の時代になったと言われています。それは僕の新卒である製造業の世界でも同じだと考えています。

そして、この「人」に賭けることこそが日本が復活する、或いは今よりも世界を少しだけ良くする上で一番面白い賭けになるのではないかと思っています。

来年も目標やこれから目指していきたいことは改めて、このブログに綴りたいと思います。

 

2016年の感謝

起業にあたり全く反対しなかった家族、そして一緒にやろうという誘いに応じてくれた共同創業者、Findy(ファインディ)の事業立ち上げをサポートしてくれている友人、快くオフィスを貸してくれている中村さん以下レアジョブのメンバー。自らの新しい挑戦を応援してくれる方がこんなにもたくさんいることに、わずか半年ですが感謝でいっぱいです。2017年も色々とご迷惑をかけると思いますが、ご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いします。