Pocket

10月にシカゴのHR technology conferenceに行ってきたのですが、その行き帰りの飛行機で英文記事を熟読していて見つけたHR系のスタートアップをご紹介します。(海外視察を入れると、もと取り返すぞーと前後でも勉強するのがいいですねw)

そして、このスタートアップ”Andela”を見付けた時が最も感動しました。

世界トップ1%のディベロッパーを◯◯◯○で探す

まず、サイトのdescription(検索結果に出る説明文ですね)にはこんな記述があります。

一言で言うと「世界トップ1%のディベロッパーを採用してあなたの事業を加速しよう」ってだけです。なんだ普通じゃないかと。

その後にサイト内を見て、アメリカ人、英語圏の人の考えることの大胆さ、そして規模感に度肝を抜かれます。

Andela selects the top 1% of tech talent from the largest pool of untapped talent in the world–the African continent. We sift through tens of thousands of applicants so you don’’t have to.”

the African continent

the African continent

the African continent

な、なんと国内に人材が足りないならフロンティアから調達しよう。そうだフロンティアといえば若者の人口拡大が一番大きいアフリカからだということで、アフリカ中から世界トップ1%の人材を探してくるという事業を運営しています。

ザッカーバーグやGoogleからも出資を受ける

そんなスタートアップは資金面でも注目を集めています。

CrunchBaseを見ると、2014年創業から約2年で合計$41M(約46億円)の出資を受けています。投資家もChan Zuckerberg InitiativeやGV(Google Ventures)を始め多くのVCが出資をしています。

クライアントにもMicrosoftやIBMなどが名を連ねており、オフショアの一つの選択肢として広まってきているようです。

レアジョブのように現地の人の生活を変える存在でもある

レアジョブで働いていた当時、感動したことの一つとして、レアジョブの存在が講師の生活を変えたというストーリーがあります。例えば、シングルマザーで外に働きに行くと子供との時間がとれなかったが、いまはレアジョブで自宅で働くために仕事と家庭の両立ができている、などなど。

この記事にも出ていますが、ある26歳の青年がAndelaの前は、農業やバイクタクシーの運転手など低賃金労働をしていたけれども、今はスキルを身につけて中間層並みの仕事をして稼いでいる、とあります。

 

日本でこのビジネスモデルはあり得るのか

結論から言うと、トップ1%を魅了するのは非常に難度が高いものの、人口減少の日本としては、トライし続ける必要がある分野と感じます。

現状、大きくは以下2つの課題があると感じています。

そもそもIT/Web業界に英語で働ける職場がほとんどない

まず、本当に英語OKの会社の数は少ないですね。個人的には楽天が社内公用語化を実施した最大の恩恵は外国人エンジニアを採用できていることではないかと感じるくらい、少ないです。

先日、ベルリンで働くエンジニアの方とも話していたのですが、当たり前のように英語で働ける環境があり、その事実が欧州中から優秀なエンジニアを魅きつける要因になっているとのことです。

また、新卒で入った製造業や内定をもらっていたプラントエンジニアリングの世界だと当たり前のように外国人が従業員としていて、英語が業務にmustだったので、できないことではないと感じます。

日本が移民やオフショアで働く人にとって魅力的な給与ではない

友人にもフィリピンから1~2年の期間で赴任している方がいますが、彼らにとって日本語を覚えるという選択肢は残念ながらほぼありません。英語ができる彼らにとって、力をつければ米国やカナダ、豪州などより賃金が高く、働く魅力度の高い国が存在するからです。

やはり、”稼げる”というのは職を選ぶ上で大事な要素です。中長期では日本のWeb/IT業界も製造業で実現したように海外市場も含めたマーケットで勝って賃金水準を上げる必要があると感じます。

 

実は、BCGの最終面接のお題は、

どうしたら移民獲得競争でカナダに勝てるか?

でした。

それは自ら移民問題に興味があると答えた結果の問いでしたが、当時からこうしたテーマに関心が強かったのだと思います。今後も、Andelaやエンジニアの国境を超えた移動は注視していきたいと感じました。