普段から歴史の本が好きだけど、「最強国の条件」は特に面白かった。


本書内で最強国を

1.「最強国」は国力全般において、同時代のいかなる既知のライバルをも明らかに上回っていなければならない。

2.「最強国」は軍事力、経済力において、同時代の地球における、どの国家と比べても、明らかに劣っていてはならない。

3.「最強国」が力を及ぼしうる範囲は地球的な規模のもでなくてはならい
と定義している。要は、誰もが認める最強だな~と思える国であればよくて、

現在だと(ここ10年少し威信が下がったとは言え)アメリカなんだと思う。
そして最強国が持つものとして以下のものをあげている
・その時代において最も多民族に寛容である国であること
・具体的には、外国人を含めて誰にでも出世や成功の機会が用意されていること
・つまり、実力のある人にとって世界中で最も魅力的な国であること

保守的に自国民優先主義をとるのではなく、
(その当時の)世界から優秀な人を向かい入れ機会を平等に与えて、
競争心をあおった結果、最強国になったといえる。
*もちろん、最強国が最も幸せな国かどうかは分からない

例えば、
「ローマ帝国」
・人種や出身地に関係なく、ローマ市民の権利を得ることができ出世が可能
・実際に、五賢帝の一人ハドリアヌスはイスパニア(スペイン)訛りが強く、スペイン出身説もある

「モンゴル帝国」
・シルクロード征服後、イスラム教徒等の西方出身者を多く戸用し、中国を統治している

「オランダの海洋帝国」
・当時ヨーロッパ内で最も宗教的に寛容で迫害された宗派の人が集まった
・特に新教徒であるユグノーやユダヤ人が持ち込んだ財産の力は大きかった

他にも例があるが、一方で第二次世界大戦時に枢軸国側と言われた、
ドイツや日本は多民族に対して極めて不寛容であったため、最強国とは
なり得なかった。

おそらく、現代の企業社会でも同じことが言えるようになると思う。
・多様性に対する寛容性を持ち
・多様な人に対して平等な機会を創ること
・それ自体が、最強の会社をつくる源泉になる

インターネットの世界でアメリカが勝っているのは当然のことかもしれない。
2006年のものだがtech venture businessというブログから引用すると

①過去にVCからの投資を受け現在は上場している企業
・過去15年間、その内25%は移民によって起業されている
・その内ハイテクメーカー関連に限れば40%は移民によって起業されている
・その内現在大企業になったものにはIntel、Solectron、Sanmina-SCI、SunMicrosystems、eBay、 Yahoo!、Google、UTStarcom、Cadence Design Systems、PTC、Juniper Networks、Nvidia、WebEx等が挙げられる
・企業家は世界各国から来ているが、トップはインド、イスラエル、台湾である
・本拠地はカリフォルニア州がトップである

②現在VCの投資を受けている非公開ベンチャー企業
・その内ハイテク関連の47%が移民によって起業されている
・66%はこれまでにアメリカで他のベンチャーを立ち上げた或いは今後そうするつもりである
・最も移民起業家の多いセクターはソフトウェア、半導体、バイオテックである
・起業家の出生地はトップから順にインド、英国、中国、イラン、フランスである

日本が出てこないの少し寂しい話ではあるものの
世界で戦って、世界一の会社をつくるのであればやはり多様な
人が入ってくる必要がある

今の会社は、国籍や学歴とかとか、世の中で履歴書に書かれるようなことを
さほど重視していない。

純粋にコミットメントがあり、うちのカルチャーを気に入ってくれる
もっともっと多様な人が集まって欲しいと思う。