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欧州からは最近、テロや治安の悪化などを背景に移民や難民の受け入れ上限を設けるなどこれまで寛容だった労働者の受け入れを制限するニュースが届きます。

実際に、昨年末にドイツ経由でブラジルに行った際にトランジットしたフランクフルトでも駅構内で物乞いをする移民・難民の子供とそれを追い払う店主の絵を見ました。ああ、少し社会が荒み始めていると感じたものです。

一方で、欧州の経済発展という意味では移民・難民の受け入れを通して安価な労働力を手に入れてきたことの寄与を無視することはできません。わずか1年前ですらこんな記事が出ています。欧州の高齢化や人口減は同時に無視できない問題でもあるようです。

難民流入、EU経済を0.2%押し上げ 欧州委が見通し

そんな中、日本の移民/外国人労働者は今後どうなっていくのかに強い興味を持っています。

 

日本における外国人労働者の拡大

翻って日本はどうかという割合は少ないものの外国人労働者は着実に増えていると言えます。以下、記事には100万人を超えると言われています。また厚生労働省が出す在留資格を持つ外国人労働者の数も78万人を数えます。

外国人労働者100万人へ 介護、家事支援分野に拡大 人口減で有識者会議も

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(出典:佐賀新聞)

一方で、魅力が落ち始めた日本の労働市場

一方でこんな記事も出てきています。日本の給与が他のアジア諸国と比べて昔ほど高くないため、韓国・台湾と競っているという記事です

エコノフォーカス外国人労働者、陰る日本の魅力 100万人受け入れでも… 縮む賃金差、韓国・台湾と争奪

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(出典:日経新聞   http://www.nikkei.com/article/DGXLZO04967950X10C16A7NN1000/

日本全体とソウルを比較しているのは、apple to appleの比較ではないので違和感は感じますが、一方で中国や台湾出身の友人と話していると以前ほど日本で働く魅力は薄いとのことでした。むしろエンジニアなどは給料はさほど変わらないが、大気汚染がなく、子育てにいい環境なので日本、という選択肢もあるようです。

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(出典:JBpress http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46549

また、移民に人気のある豪州や欧州諸国と比べると明らかに日本の賃金は低いですね。賃金低くって英語の通じない日本をあえて選ぶ外国人は減っていきそうです。

移民(=外国人労働者)についてどう考えるか。

欧州よりも超高齢化社会を迎えることが確実な日本では、ある程度海外からの労働者を受け入れないと介護・医療だけでなく、すべての分野で働き手不足が起きていることが明らかです。

例えば介護業界。リーマンショックでも1倍を切ることなく、直近では2倍を超えてきている県も多いようです。

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(出典:リジョブ https://relax-job.com/contents_list/20007

 

賃金水準は経済力との兼ね合いもあるので、明日大幅に上げるというわけにはいきません。従って、大事なことは海外から働きに来る人に魅力を感じてもらえるようなしっかりした受け入れの仕組みを作っていくことだと感じます。

自分自身は日系ブラジル人の方がたくさん住む岐阜県大垣市で育ちました。実際に、中学校生活では馴染んでいる子もいたものの、そうではない子もたくさんいました。中2で転校して岐阜に来たのですが、その時に同じクラスだった日系ブラジル人の子を教室で見たのは指で数えるほどでした。

上記のような問題はその家族や周りの人だけで解決するのは難しいケースも多いと感じます。増え続ける外国人の方がどう社会に溶け込んでいくのか、欧州からの学びも含めて取り組みをしていく必要を感じます。

ちなみに、そうした中学時代の経験があってかどうか定かではないのですが、”移民”というものに対して常に興味を持って生きてきました。前職の BCGでは最終面接で”移民に興味がある”と伝えたところ、”日本が移民の獲得競争でカナダなどの有力な他国に勝つためには何が必要か”というものでした。

将来、何か個人的にもできるといいなと思ったりしています。