ベンチャーでの育成は会社の目標と個人の人生設計の交差点を探り続けること

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高度経済成長は「会社の目標達成=個人の目標達成」というケースが多い時代でした。1つの会社で一生を過ごし、会社が家族のような存在。個人の人生設計における多様性はそれほど大きくなかった、まわりの向いている方向に均質性があった、そんな時代です。

新卒で入社した大企業でも住宅財形貯蓄(住宅購入、建築目的であれば会社から一部利子負担がある仕組み)と合わせて人生設計のモデルケースの資料を見せられたときは、「へーー。」と思ったものです。実際にはほとんどの同期がそうした福利校正の便益を受けながら在職しているので、しっかり利益があげられている本当にすごい企業だと思います。

翻って、ベンチャーの場合、決して終身雇用ではありません。20年スパンで個人の人生設計に関われるかどうかも残念ながら定かではありません。入社する人もそれを求めて、Webの世界に、ベンチャーの世界に来ているわけではない。

そんな環境で「スタッフの育成」をしていくのは、20年スパンで会社を捉えている人が集まる場と比較して、難易度が高いということが分かったこの数年でした。25歳でマネージャーになってマネジメントのやり方なんて分からない手探りな中で年上の部下を持ったので、結構大失敗もしてきました。

ただ、マネジャー2年目以降は自分の直下から一人も退職していません。(自部門への異動時に退職決定していた人や他部門異動した後に辞めた人はいます。)

失敗の学びをいかして、2年目以降は「会社の目標と個人の人生設計の交差点を見つけることができるか」だけに拘ってきました。

具体的に言うと以下のようなことを意識して、交差点を探してきました。

  • 将来、(社内外問わず)どんな仕事をしたいか、家族含めてどんな人生設計を築きたいのかの確認
  • 今やっている仕事と将来やりたいことのつながりを確認
  • 将来が見えていないスタッフには近いキャリアのロールモデル紹介
  • やっている仕事と将来のつながりを感じない場合は部署異動の相談
  • これさえできれば伸びるという苦手分野については徹底的にできるようになってもらう(これは嫌な人は嫌ですねw)

結果がどれほどかは、本人たちに聞いてみないと分からないですが、例えば新しい事業の責任者を、となると以前に自分と一緒にいた人が社内で推薦されていくのを見ると非常に嬉しい気持ちになります。

また、将来が見えてない人も多いのが事実です。というよりほとんど見えていません。高度経済成長時代を含めて活躍された前監査役の方が「おれらの時代は選択は楽だった。選ばなくって良かった。みんな同じ方向を向いていたからね。でも今の若者は社会が選んでくれないから自分で選ばなきゃいけなくってそこが大変だと思う」と言っていました。

僕自身も”将来”はよく分からなかったのでコーチングに頼りました。自分のことを理解するのが実は一番難しいですしね。

以上、最後は余談になりましたが、交差点探し、一度試してみてください。

 

 

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