唐突ですが、エンジニア出身の事業責任者があなたの会社には何人いるでしょうか。事業責任者なので、開発だけではなく、事業計画にも責任を持っている人を想定しています。

これは会社の方針というよりは完全に私自身の”思い”ですが、エンジニア出身の事業責任者を社内に増やしたいと思って取り組んできた1年でした。

もともと、新卒で入社した三菱重工業では当たり前の様に技術系の事業責任者がいます。理由はもともとエンジニアの割合が高いことは当然ですが、プロダクト開発において技術面の優位性が重視される機会も多く、数字だけではなく技術的な視点で事業を判断する必要があるからです。

一方でネットの世界にくるともちろん会社によって異なるとは思いますが、比較的営業やマーケティングサイドの人が数字も含めた全体を見ている傾向があると感じます。自分自身がまさにその典型でもありますしね。

ただ、今後はエンジニア出身の事業責任者をどれだけ生み出していけるかが、会社の競争力を図る上で一つの大事な指標になってくると思います。

その理由は以下3つです

1.IT/Web業界も技術的な専門知識が求められる様になった

これまではリアルの情報媒体のWeb化/アプリ化が中心でした。そこが出尽くした今、新たなイノベーションを生むにはもう一工夫必要になってきました。例えばB2Bなら機械学習を利用した効率化、エンタメならVR、ヘルスケアであれば医療系の専門知識などあげればきりがないと思います。

レアジョブの場合も当然、技術的な専門性が差別化に必要なフェーズに入っています。また広義での技術という意味では「教育」としての専門知識もまた重要性を増しています。

 

 2.事業を創り上げる上でのスピード感が上がる

先日、Mediumに「モバイルの企画はデザイナー中心に始めるのが一番と感じる今日この頃」という記事を書きました。モバイルの場合、デザイナーが企画も一貫して取り組んだ方が成果が出やすいという話です。

これと近い話ですが、サービスの開発を進めていく上で、エンジニアの方がスピードを感を上げやすいということがあります。理由は企画を見た瞬間に「それならこれくらいの期間でできますね」とすぐに開発期間を見積もれること、或いは「うーん、この機能は意外と工数かかる割に成果見えにくいから後回しでいいな」と仕様を圧縮することができるからです。

要はエンジニア経験の無い人と比べて、開発について肌感で分かることが多いため、エンジニアとのコミュニケーションを円滑、且つ手戻りなくして全体のスピード感を上げることができます。

 3.エンジニアは数字に強い人が多い

普段からロジカルに仕事をしている人が多いので数字にも強いです。事業計画策定とか、事例を送っておくとディレクションなくてもすぐにレベルの高いものを作って共有してくれます。ちなみにWebマーケティングもほとんどがデータを見てPDCAをまわす世界なので、クリエイティブだけは一概に言えないですがエンジニアに向いていると感じます。

結果として、レアジョブの新規事業系のメンバーは自分以外はエンジニア出身か学生時代に独学でプログラミングを学んだことがある人ばかりなってきました。(やばい…。上司も元エンジニアですしね。)

もちろん、エンジニア出身だからいいというわけではなく、新しいことに挑戦する情熱であるとか、数字を持つ責任感というものが前提になります。一方で、そうした情熱や責任感だけでもやはりしんどくって、技術のことをエンジニア出身ではない我々も以前よりも学んでいく必要があると感じています。ただ、幸か不幸かエンジニアのスキルを学ぶ方が、蓄積効果も大きく”時間”がかかるため、スピードが重要なベンチャーでは、エンジニア出身の事業責任者を増やしていくのもまた重要なアクションと思い取り組んでいます。